弊社JWCOが運営する、世界の植物と昆虫のお店『APERO HYLE(アペロヒューレ)』が4周年を迎え、就労継続支援 B 型事業所としては異例の4年連続県内最低賃金以上の工賃、時給930円を達成。7月17日(土)より4周年イベントを開催、さらに事業拡大をすることをお知らせいたします。
■ 人気ショップの裏の顔、実は障がい者福祉サービス・就労支援事業所!
2017年7月にオープンして以来、地域の皆さまに愛されるお店へと成長し、今年で4周年を迎えた〜世界の植物と昆虫のお店〜『APERO HYLE(アペロヒューレ)』。今や地域のお子様から大人まで、時には希少な植物を求め全国からも足を運んで頂ける人気店へと成長いたしました。
アペロヒューレは、愛知県名古屋市天白区にて店舗を構え、実店舗とオンラインショップ(https://aperohyle.com/)にて植物やインテリア、昆虫などの生物の販売を実店舗運営しています。そして、障がいのある方々を迎え、就労継続支援B型事業所として共に運営しています。お客様のほとんどは、障がい者就労支援事業所とは知らずに来店されます。お店に来店され、店内で共に働く職員との触れ合いの中で「障がいのある方が働かれているんですね」と知って頂くことも多いですが、気づかない方も多くおられます。
そのように、お客様や地域の方々の生活の中に溶け込むように、障がい者就労の理解促進につがること、また、障がい者の賃金向上を目的としてオープンして以来、皆様に支えられ4周年を迎えられることとなりました。現在、当店では約60名が登録。日に30〜40名程(施設外就労含む)とスタッフが賑やかにお店を運営しています。
■ 障がい者が頑張っているから購入する…ではなくて、商品が欲しいから購入するお店へ
アペロヒューレでは、オープン当時から看板にも広告にも、「障がい者が働くお店」とわかるような記載はせずに、植物と昆虫のお店として開店いたしました。
当社が目指す社会は「障がい有る無しに関わらず、多様性を認めそれぞれが生きられる社会」。その為、障がい者が働いていますとあえて伝えることに違和感と、障がい者の工賃水準の低さに疑問を持ち、「好きな物を好きなお店で購入する」そんな当たり前の消費者欲求にきちんと訴えかけることができれば、最低賃金を下回らないお店を運営できると考えました。
■ 知っていますか?就労継続支援B型事業所賃金の全国平均は時給223円。
就労継続支援B型事業は「通常事業所に雇用されることが困難であり、雇用契約に基づく就労が困難である者に対して、就労の機会の提供及び生産活動の機会の提供その他の就労に必要な知識及び能力の向上のために必要な訓練その他の必要な支援を行う。」福祉サービスです。(引用:厚生労働省Webサイトhttps://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/service/shurou.html)
しかし現実では、企業への雇用機会を喪失された方や、就職は難しいが生活する為に働かなくてはならない当事者で溢れています。しかし、厚生労働省が発表される以下の発表通り、就労継続支援B型事業の平均賃金は時給223円。雇用契約を結ぶA型事業所でさえ時給887円です。
もちろん、就労支援の役割は「工賃」だけでは表すことはできません。障がいの種類は様々で「支援」や「介護」の側面も置き去りにはできません。しかし働きたい意欲のある方や、生活していくのに必死な方にとって「福祉サービス」の枠組みだけでは解決できない問題も多く有ります。「工賃」と「支援」の価値観論のみの極端な議論に終始せず、どちらも置き去りにしない、新しい価値観でつくる、新しい環境、新しい社会が必要だと感じました。
■ きっかけは当社福祉サービスを利用する発達障害児童
当時、発達障害があり高等養護学校の卒業まで1年を切った少女の一言からでした。
もちろんこの言葉に他意は無く、純粋な1人の17歳の感想でした。私たちは、福祉サービスの「支援」の部分を説明しましたが、心に引っかかる物を取り払うことができませんでした。彼女は、発達障害の特性はあるものの、お金の計算もでき、毎日学校にバスで通学できる。先生の指示に従い作業をこなすこともパソコンを取り扱うこともできる。一体、健常者と何が違うのか、なぜ、障がい者として支援を受けると、職業の選択肢や収入の限界が出てしまうのか。17歳の少女にはこれから生きたい場所ややりたいこと、欲しい物もたくさんあるのです。そして、現在、増加の一途を辿る発達障害児童が将来、”働ける場”がこのような状況のままでいいのだろうか…
そんな想いがキッカケとなり、当社就労継続支援B型事業所第1号店としてアペロヒューレを開業することにいたしました。
■ コンセプトは【最低賃金を下回らない工賃】を実現するビジネスモデル
最低賃金を下回らない就労継続支援B型事業をつくる!という目標のまま、アペロヒューレは開業。オープン時には、2017年当時の愛知県内の最低賃金が898円だったこともあり、時給900円の工賃でスタート。2019年に県内最低賃金が926円に向上されたことを受け、当店の工賃も就労Bの平均時間額の4倍以上の高い工賃(時給)930円を全国でもいち早く実現しており、月額14〜15万円ほどの工賃を得られている方もみえます。(追記※2021年最低賃金引き上げに伴い、現在の工賃は960円となりました。2022年2月現在)
まずは一つの目安として、所在地である愛知県の最低賃金以上を目標としましたが、全国平均時給が902円の中、愛知県の最低賃金の水準は高く全国順位は5位。(参照:全国最低賃金ランキング2020年版)アペロヒューレでは、この高い水準を維持するため、現在も様々な工夫をして運営しています。
オープン当時、最低賃金を下回らない工賃を出す就労支援は全国でも例を見ないことから、全国からたくさんの見学や取材もしていただきました。私たちが切った異例のスタートが良い影響を与えられたのか、近年、工賃や事業形態の見直しをする事業所や、新しい取り組みも増えてきました。しかし現状は、上記厚生労働省の調査結果の通り、平均時間額は223円。就労B型の全国平均月額賃金約16,000円。(厚生労働省Web:https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/000760673.pdf)
私たちの役目はまだまだ終えていません。今後の課題は
● 全国的な就労支援工賃の底上げ+労働環境改善
● 障がい者の「働き方改革」
■ 障がい者の「働き方改革」が社会課題の解決を導く
この4年間で、延べ100人以上の方が当店で働かれてきました。働く日数や時間は様々ですがそれぞれ目的や目標を持ち働かれています。これまでに
自信を持てるようになり、一般就労(A型含む)へ移行した方 ▶︎ 13%
不登校、引きこもりから就労支援に移行した方 ▶︎ 18%
このように、一見繋がっていないように思う社会課題も、「就労」「働く」ということは様々な課題の解決につながります。継続的な良い就労支援が増えることで、それらを解決に導くことができ、これこそが本来の「支援」の在り方であり、先にお伝えした新しい価値観でつくる、新しい時代、と考えております。
■ 共に働く仲間だから、利用者では無く「パートナー」
現在、アペロヒューレでは、精神障害、発達障害、身体障害、知的障害など様々な障がいがある方が働いています。当店では本人の働きたい意思を尊重し、障がいの種類によって分けることをしていません。健常者も障がい者も分け隔ての無い社会を目指している為、皆さんのことを共に働く仲間として”パートナー”と呼んでいます。
スタッフはパートナーへ業務全般の指導や支援を行っていますが、スタッフよりも秀でたスキルや能力がある方も多く見られます。その為スタッフがパートナーから教えて頂くことも、頼りにしていることもしばしば。そのように、適材適所を活かせばパートナーもやり甲斐を持って働けます。スタッフ、パートナーとお互いが得意なことを伸ばし、支え合って一つのお店づくりを行っています。
■ 仕事は適材適所を見極め、待つのではなく、創っていく
アペロヒューレとはギリシャ語で【限定されないもの】【森】を意味します。もちろんそれは、お店に並ぶ様々な植物や生き物たち「商品」を表す意味もありますが、コンセプトである「好きを仕事にしよう!」という「仕事の創造」も意味しています。誰かが決めた何かをただこなすのではなく、「仕事をすること」の楽しみを見出せるような仕事環境を継続的に伝えながらサポートしています。
アペロヒューレでの仕事は、幅広く、店舗運営そのものを各分野ごとに適任のチームに配置し、一人一人が自分の力を最大限に発揮して、共にお店をつくり、支え合うチーム制を採用しています。
「自分の仕事がお店に貢献している」という気持ちをそれぞれが持てるよう、また
「それぞれの役割が売り上げに貢献し、工賃に繋がっている」という多様な働き方やお互いを認め合える環境づくりを大切にしています。
植物、昆虫の管理や接客だけでなく、店内の什器や製品の制作、店内のデザイン制作やレイアウト装飾、オンラインショップの運営、缶バッジ作成、ワークショップやイベント開催、植物出張メンテナンス、店内の衛生管理、カメラ撮影迄、運営にまつわる様々な仕事をチームで分担して行っています。
■ JWCOが目指す「多様性ある社会に向けて」事業拡大
当店を運営する、JWCO一般社団法人 日本福祉協議機構( https://n-fukushi.jp/ )では障がい、性別、人種、国籍問わず、多様性のある社会を目指し、SDGs目標達成への貢献や様々な社会課題を「福祉」と組み合わせ解決の導くプロジェクトを数々進行しています。その中でも「障がい者の雇用機会の創出」と「障がい者の商業選択の自由の向上」は大きなテーマとなっています。アペロヒューレでは地元の子供たちにも大人気の昆虫事業を好評につき昆虫専門店を今年夏中目途にオープン予定。さらに新しく就労B型、e-sportsカフェ(名古屋市中区矢場町)、ベリーファーム、養蜂、ジビエレストランなども(愛知県愛知郡東郷町)にオープン予定。植物保護所や昆虫館などの新たなプロジェクトも計画中です。
障がいのある方も「自分が好きだと思えること」を職業にでき、「自分の力で稼ぎ生活できること」を目標に生きられる社会を目指して、雇用機会や雇用環境の構築を行ってまいります。
そしていつの日か、”パートナー”という呼称も無くなり、ごく自然に、可能な限り全ての人が差別や分断されること無く働ける職場づくり、社会づくりを実現します。
■アペロヒューレ4周年感謝イベント!サンキューセール開催!
皆様の日頃のご愛顧に感謝して…今年もアペロヒューレでは4周年感謝セールを行います!
店舗限定イベント&オンラインショップ限定イベント、どちらもお楽しみいただける企画を様々準備いたしましたので、この夏はぜひ「世界の植物と昆虫のお店」アペロヒューレでお楽しみください♪
◉ 今年もやります!毎年恒例、大人気の昆虫クジ&レア植物クジ!
【第1弾】の特賞は3万円相当のヘラクレス&グラキリス!1回300円で必ず何か当たる、ハズレ無しのお得なクジ!高額景品多数!夏休みの挑戦、お待ちしています!【第1弾開催日】⇒7月17日(土)~8月1日(日)
◉ 店内商品全品がセール対象の4周年感謝セール開催!
3%からMAX90%OFFにてご提供!コーデックスフェア&鉢セールも同時開催!めちゃくちゃお得になっています!お目当ての商品がある方はお早めにどうぞ★
◉ 感謝を込めて来店者全員無料プレゼント!
イベント期間中、ご来店頂いた全てのお客様へ「外国産昆虫」「ミニサボテン」「多肉植物」の中からお好きなものを、お一人様一つプレゼント!ご家族、ご友人、お誘い合わせの上、ぜひご来店ください。
その他にもイベント盛りだくさんでお待ちしております!ぜひご来店ください。
▼4周年感謝イベント!詳細はこちらから▼
https://aperohyle.com/?tid=2&mode=f16
【開催期間】7月17日(土)~8月31日(火)
【営業時間】10:30~19:00 (※水曜定休)
【店舗住所】〒468-0035 名古屋市天白区境根町152
【最寄駅】名古屋市営地下鉄桜通線「相生山駅」徒歩3分
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世界の植物と昆虫のお店×就労継続支援B型事業所『APERO HYLE(アペロヒューレ)』
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〒468-0035 名古屋市天白区境根町152
<お問い合わせ> ☎ 052-715-8500 ✉ aperohyle@n-fukushi.jp
<WEBショップ> https://aperohyle.com/
<事業所詳細> https://n-fukushi.jp/info/recruit-news_aperohyle
<Instagram> https://www.instagram.com/aperohyle/
<運営> JWCO⼀般社団法⼈ ⽇本福祉協議機構 (https://n-fukushi.jp/)
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