名古屋市の特別⽀援学校でマインクラフト！未来のICT就労につなげるプログラミング講座を開催！夏休み期間を活⽤したプログラミング教育の普及推進事業が始まります！

愛知県名古屋市天⽩区にある特別支援学校「名古屋市立天白養護学校」と株式会社マウスコンピューター、⼀般社団法⼈ ⽇本福祉協議機構 e-sports協会【edges（エッジス）】の協働でプログラミング教育の普及推進事業をスタートさせます。これらは、IT就労につなげる支援の一環として取り組み「生徒たちの自立を図るために必要な知識・技能の習得」の普及推進に向け実施していきます。

ブロックを自由に配置して建築等を楽しめるプログラミング教材『マインクラフト(Minecraft)』を用いたプログラミング講座と、就学時から就労に至るまでの様々な支援方法や教育方法を学ぶための学校、福祉、企業の支援者向けのメンター育成講座を令和3年7月21日（水）から年８月２６日（木）までの期間中に計６日間実施いたします。

「IT×ゲーム×教育」なぜ特別支援学校でマインクラフトなのか？

プログラミング教育を実施するにあたって、知的障害や様々な特性のある児童や生徒にとって、Javaなどの難解なコードを用いたプログラミングを初期で導入するにはハードルが高く、また、指導する教員の高度なスキルも必要となってきますが、全てブロックの組み合わせでオリジナルの世界を構築したり、その世界の中を冒険したり、創意工夫しプログラミングしながら、ゲームを楽しむことができる『マインクラフト(Minecraft)』は、視覚的に進行することが可能です。また、生徒と生徒、生徒と教員が一緒に楽しむことができるので、コミニケーション能力及び、協働能力の向上、視覚デザインプログラミングにより論理的思考⼒の向上が期待できます。

「マイクラ」としてすでに生徒にとって興味のあるゲームを使ったプログラミング学習からスタートさせることで、苦手意識を無くし、ICT就労のきっかけづくりへと導きます。また、指導や支援の一貫として、ゲームをする上でのマナーやルールなども同時に習得することにより、ゲーム依存などを早期に対処できる方法を学んでいただきます。

■プログラミング講座＋メンター育成講義

【プログラミング講座】

マインクラフトを活用する最大の利点は「プログラミング環境を簡単に整えられる」ところです。一般的なプログラミングの環境構築のように複雑な手順が必要ないため、パソコンが苦手な方でも気軽に取り組めます。

講義の前半では、マインクラフトへの理解を深めるため、参加生徒全員に建築物制作の課題授業を行います。講義の後半では、ビジュアルプログラミングと呼ばれる「Scratch」をマインクラフトと連動させ、自動建築プログラミングを学びます。これは、生徒がBot（Robotの略称）へ指示を与えることで、指示を受けたBotが与えられた条件に沿って動作する原理を体験します。

【メンター育成講座】

生徒の障がい特性は、企業側に正しく認知されてないことも少なくないため、合理的な配慮や支援方法を普及していく必要があります。今回の講座では、愛知県労働局や特別支援学校教員、福祉事業所、e-sports事業者、地元企業担当者が登壇し、高校生たちのキャリア支援や特性理解、今後求められる指導の在り方についての講演を行います。

また、このような取り組みが今後はe-Learningでも活用できるよう対面とオンラインによるハイブリッド研修を予定しており、当日に撮影された講座の様子はメンター育成の環境構築へと役立てていきます。

■ ゲーミングＰＣの提供

今回の取り組みを受けて、国内ＰＣメーカー 株式会社マウスコンピューター様より計１０台ゲーミングＰＣ（150万円相当）が提供されます。