弊社の障害児童支援の取り組みが
国立研究開発法人「科学技術振興機構(JST)」が運営する、中国向け教育情報発信サイト「客観日本」紹介されました。
http://www.keguanjp.com/kgjp_jiaoyu/kgjp_jy_zxx/pt20190219060002.html
各国での”障害者”への理解、”障害児童”への教育制度など違いはありますが
熱心な取材を経て公開された内容を一般社団法人異文化理解フォーラム 欧陽蔚怡様が翻訳してくださりましたので一部ご紹介致します。
(日本語と中国語の表現に差が存在することのご理解をお願いします。)
课外援助服务设施
名古屋市有300家课外援助服务事业所,这是根据日本儿童福祉法对6-18岁有身体残障和发育方面有特殊性的少年儿童提供课外援助服务的设施。设施管理者根据每一个孩子的特性制作的儿童发育援助计划,孩子们在这里得到提高自己生活能力的训练,并拥有充实的校外生活。“日本福祉协议机构”便是在市政府儿童福祉课的管理和政府经费的支持下向特殊儿童提供课外援助服务的设施之一。
名古屋市には、課外支援サービスを提供する施設が300あります。これらは,日本の児童福祉法に基づき、身体や精神的な障がいをもつ6歳から18歳までのこどもたちを対象としたものです。施設の管理者は、一人一人の子どもの特性に基づいた発達支援プログラムを作成し、子どもたちは生活能力の向上ための訓練を受けながら,そこで充実な課外時間を過ごします。「日本福祉協議機構」は、名古屋市子ども福祉課の管理及び政府の助成を受けて、特別児童に課外支援サービスを提供するための施設の1つです。
创建者滨野剑理事长小时候就是发育方面有特殊性的儿童,他从自己的经历中深切感到这样的孩子从小是否得到适当的援助成为他们人生前景的分水岭。10年前他创办了帮助特殊儿童提高生活能力的设施,随后分别在名古屋市和丰田市开设了9个针对不同程度发展障碍的青少年提供服务的校外课堂。
創立者の濱野剣代表は、特別な発達の特性を持つ子どもでした。ご自身の経験から,このような子どもが小さい頃、適切な支援を受けたことによって,将来の人生が大きく変わる可能性があると感じることで,10年前、特別な子どもたちに生活能力の向上を支援する施設を設立し、その後、名古屋市と豊田市で、発達障害のレベルに応じた異なる支援教室9つまで開設しました。
来这里的都是被医疗机构鉴定为有发展障碍的孩子,他们中不乏智商正常、甚至某些方面能力突出的学生。但是因为上课时会大声喊叫或不能适应对普通学生的管理要求,他们中不少人从小就被安排在特殊班级。因为自我控制能力或表达沟通能力的欠缺,他们不善于融入普通孩子的圈子,交往和活动范围比较狭窄。即使特殊援助班级是对这些孩子提供帮助的措施,长期带着“有障碍”的标签会使他们失去自信,他们所具有的才能会被埋没。不能与其他同学一样参与活动的现实也会有产生自卑和孤独感的负面影响。
ここへ来るのは、医療機関で発達障害と認定された子どもたちです。その中には、通常のIQといくつかの面で優れた能力を持つ学生が少なくありません。授業中声を出したり,通常のクラスの枠組みに適応することができないので、彼らの多くは小学校入学の時期から特別支援学級に配置され,個別な指導を受けながら,学校生活を送っています。自制心やコミュニケーション能力が欠如する彼らは普通のこどもたちの輪に溶けこむことが得意ではなく,活動範囲や触れる世界が比較的狭いです。たとえ特別支援学級がこれらの子どもたちを助けるための手段であっても、「障がいを持つ」コンプレックスが長くなると、彼らは自信がなくなり、能力が潰されます。他の生徒のような活動に参加できないという現実も、劣等感や孤独感に悪影響を及ぼします。
日本福祉协议机构开设的课外援助课堂正是为了弥补学校特殊援助教育所无法满足的方面,为孩子们的身心发育提供帮助和支撑而设定了各种个性化的服务,而且活动的形式多半是在玩乐中进行。既有幼儿程度的生活技能训练游戏,也有一定深度的理科实验;既有简单的手工制作,也有异想天开的烹饪料理;英语会话、武道教室、舞蹈、音乐、阅读以及各种身体运动等,每个孩子都可以自由选择参加。除了室内活动,还有不同季节户外远足,或是接触大自然,或是去公共体验设施。通过丰富的活动帮助孩子们找到‘喜欢’的事情,通过反复经历加深他们对事物的理解。也就是通过言语疗法、运动疗法、音乐疗法、团体疗法等促进大脑和感官敏感度的改善达到情绪和社会行为的稳定。通过提高沟通技巧、专注力、认知能力来增强他们的沟通能力。此外,还培养他们的生活感知度增强对将来的适应能力。
日本福祉協議機構の放課後等デイサービスは、まさに学校で得られないものを補うことを目的とし,子ども達の身体的および精神的発達において、一人一人にあった個別な支援を提供するもので,活動は主に楽しい遊び中で行われます。易しいライフスキルトレーニングゲームや科学実験、そしてシンプルな手芸作りやサイエンス料理などがあります。英会話、武道の教室、ダンス、音楽、読書、さまざまなボディエクササイズで、どの子どもも自分の好きな活動に参加することができます。屋内でのアクティビティに加えて、季節ごとの屋外ハイキング、自然へのアクセス、または公共の体験施設への見学体験があります。子どもたちは豊かな活動を通して「好き」を見つけ、その繰り返しの経験を通して物事に対する理解が深まります。それは、言語療法、運動療法、音楽療法、集団療法などを通して、精神的および社会的行動の安定性を達成し、脳と感覚の感受性の改善を促進するためです。集中力および認知スキルを向上させることによって、コミュニケーションスキルを向上させます。さらに、生活への感受性を豊かにもたらすことによって,彼れらの将来に適応する能力を高めます。
日本福祉协议机构对高智商的自闭症谱系障碍的孩子开设的“儿童计算机程序语言教室”和“电脑操作课程”在日本同行业成为话题。这是帮助孩子们在这各过程中加深对自己的理解并发现自己可能做到的事情,但是有些家长对于孩子学习谋生技能并不是积极态度。滨野理事长会对于那些仅仅满足于孩子将来能拿一份福利保障金生活下去的家长说,希望这些有天分的孩子将来在IT和人工智能领域发挥才能,以一个软件工作者得到的收入将会比作为残障者得到的福利补助金高得多,他们可以更有自由更有尊严地生活。
不少家长仅仅期待孩子能跟上学校的课程,而滨野理事长和他的同事们是从孩子们将来容易在社会中生存着眼,在对每个孩子所擅长的能力给与提升的同时让他们增强自信。这些工作很难在短期看到明显效果,因此,得到家长的理解和支持,能够不间断地对孩子们提供训练服务的工作仍然还面临许多课题。
高機能自閉症スペクトラムの子どもを対象にする「子ども向けコンピュータプログラミング教室」は、同業界で話題になっています。トレーニングを通してこどもたちが自己理解を深め、自分のできることを見つけることをサポートする取り組みの一つですが,子どもが生計を立てるために学ぶことについて前向きではない親もいます。将来わが子が福祉支援制度に頼って暮らせることに満足する親たちに,濱野さんは次のように訴えています。優秀な子どもたちは将来ITやAIの社会でプログラマーとして,障がい者補助金より多くの収入を得ながら、尊厳のある生き方で生きてほしい。子どもたちに対するサポートは結果がすぐに見えないもので、学校の勉強成果を求める親は少なくありません。子どもたちの特別な能力を伸ばし,自信をもって自立できるような大人になっていく訓練を持続させることにはたくさんの課題があります。
对发展障碍者援助的社会体制
也许是作为自闭症谱系障碍的当事者,滨野理事长对这些孩子们的将来有着更大的使命感,他强调自己的工作是为了改革当前福利事业的理念,消除社会对“发展障碍”的偏见,为这些孩子容易生存铺平道路。他说:其实每个人生下来都是阿斯伯格者,都带有这样那样不被他人适应的特性,只不过所谓发展障碍者在成长的过程中残存下来的特性浓度多于社会的平均值,于是这些不同于大多数人的特性表现被当作“障碍”或者是病症进行治疗和矫正的观点正是“发展障碍”的人处处感到艰难和压力的原因所在。所谓“发展障碍”并不是疾病,如同有不同血型的分类一样,社会中有各种不同类型的人群。希望我们的社会能够变得宽容,能够接纳各种各样类型的人。只有当社会更具有包容性,自闭症谱系障碍者等障碍者才不会感到生存的艰辛,具有超常才能的孩子就能对社会有特殊的贡献。当有阿斯伯格综合症的人在自我介绍中毫无踌躇,当他们不再会因为无法迎合周围而感到无所适从,人们对他们的特性给予理解甚至为之祝福,就可以说社会进入了理想状态。
発達障害を持つ当事者としてでしょうか,濱野さんは、これらの子どもたちの将来に対して大きな使命感を持っているようです。「私,たちが改革していく。福祉の理念や障がいを持つ子どもに対する見方を変えたい。彼らの生きやすい道を作ってあげたい」と濱野さんは強調しました。
実際、人が生まれてきたとき誰もがアスペルガーであり、他の人に適応されないという特性を持っています。成長の段階で各々の特性徐々に削られていきます。いわゆる発達障害は成長の過程で社会の平均よりその子が特性のようなものが強く残っているもので,それらが「障がい」または治療および矯正が必要の病気と思われていることは「発達障害」者が生きづらさを感じる原因になります。
「自閉症スペクトラムは病気ではなく、血液型が異なると同じ、色々なタイプの人がいて、すべての人を受け入れる社会に変わってほしい。社会がより寛容的になったのみ、発達障害を持つ人間は生きる難しさを感じず、そして並外れた才能を持つこどもたちは社会に特別な貢献をすることができます。」「いつか、アスペルガーを持つ人が堂々としてそれを自己紹介できるとき,彼らはもはや周囲に無理に合わせるストレスを感じることはなく、人々が自分の特性を理解し、さらには祝福さえしてもらえるとき,それは理想な社会だ」と濱野さんはこのように語りました。
日本福祉协议机构的职员中不乏有发展障碍自觉症状的人,他们充满理解和爱心地陪伴着一群特殊的孩子。一位职员介绍道:一些普通人看似简单的行为,自闭症孩子可能要经过成百上千次训练后才能做到。在大人们制定的规矩和标准社会里,他们远远没有一般的孩子所拥有的那么多选择,这是他们生活中的现实。所以,我们要播很多种,让他们在很多的体验中从未知开始学习,最终希望能为他们开辟自由选择的未来。我们提供服务时没有把他们当成有障碍者,而是看作好奇心丰富的孩子与他们接触。在和孩子们每天度过的时间里进行着最大限度的发现和提高他们能力的探索。
日本福祉協議機構のスタッフに発達障がいと自覚している人もいます。彼らは理解と愛情をもって特別な子どもたちを寄り添います。
あるスタッフは自分の仕事を次のように話しています。
「彼らは社会の大人達が決めた枠の中で、一般の子ども達より選択肢が少ない時間と現実を過ごしています。だから、たくさんの種を蒔いて、たくさんの事を経験してもらって、知ることから始まる学びを経験してもらって、選択できる自由な未来に導いてあげたいと思っています。私たちがサービスを提供するとき,子どもたちを障害者とせず,好奇心が豊な子どもたちとして接しています。子どもたちと毎日過ごした時間の中で最大限に彼らの新しいことを発見し,その能力を伸ばしていくことを模索しています。」
<記事提供>
国立研究開発法人「科学技術振興機構(JST)」中国向け教育情報発信サイト「客観日本」
<翻訳>
一般社団法人異文化理解フォーラム 欧陽蔚怡 様